業務用Wi-Fiルーターの回線混雑を解消!
Wi-Fiルーターは電波を利用して通信するという性質から、距離が遠い、障害物があるといった要因で通信速度が遅くなってしまいます。
さらに、通信が遅くなる原因の一つが「回線の混雑」です。
回線の混雑とは、1台のWi-Fiルーターに複数の機器から同時に接続したり、近隣のルーターが発する電波を受信したりすること。
Wi-Fiルーターまでの距離が近いのに通信が遅いと感じる方は、何で遅いのか不思議に感じますよね。
その原因として考えられるのが回線の混雑なのです。
また、基本的に業務用でも家庭用でも、Wi-Fiルーターには同時接続できる機器の台数に制限があり、上限をオーバーすると遅くなる可能性があります。
そこで、ここからは業務用Wi-Fiルーターの通信が遅くなる原因「回線の混雑」を解消する方法を簡単に解説いたします。
1.Wi-Fiルーターの回線混在を解消する方法!
業務用Wi-Fiルーターは、基本的に同時接続台数の上限が多いので、接続が混雑してもある程度は対応できるようになっています。しかし、想定よりも多くの機器から同時接続した場合は回線が混雑して遅くなるケースはあります。
また、今では大抵のオフィスでWi-Fiルーターが利用されていることから、隣接する建物で利用しているルーターが発する電波を受信することで回線が混雑してしまうこともあります。
回線混在の解消は「デュアルバンド」が効果的!
そのような回線の混雑を解消する方法として最も有効なのが「デュアルバンド」対応のWi-Fiルーターの利用です。
デュアルバンドとは?
2つの異なる周波数帯による通信に対応する技術のこと。
Wi-Fiルーターの場合、5GHz帯と2.4GHz帯の2つの帯域を同時接続ができる技術になります。
ちなみに、1つの周波数帯のみ対応している方式は「シングルバンド」と呼ばれ、主に2.4GHz帯に対応し、5.2GHz 帯のみ対応のシングルバンドは存在しません。
Wi-Fiルーターは、データを送受信する際に利用している周波数を一般的に「チャンネル」と呼ばれています。
Wi-Fiルーターで利用されているチャンネルは、主に2.4GHz帯と5GHz帯の2種類。
まず、2.4GHz帯はほとんどのWi-Fi機器で利用できる帯域で、コードレス電話機などの機器でも使われています。
そのため、複数の機器を利用していれば、電波干渉を起こして通信が不安定になる可能性が高くなりますが、障害物の影響を受けにくい特徴があります。
次に、5GHz帯は最新規格「11ac」および「a/n」で利用される帯域で、Wi-Fiルーターなどの機器以外ではほとんど利用されていません。基本的に電波干渉が起こりにくいと言われていますが、電波が直線的なので障害物に弱い特性を持っています。
そこで、5GHz帯と2.4GHz帯の2つの帯域を同時に利用できる「デュアルバンド」対応のWi-Fiルーターを利用することで、電波干渉が起こりにくく、かつ高速で安定した通信が期待できるのです。
現在では、「BUFFALO」を含めて様々なメーカーから「デュアルバンド」対応タイプが数多く販売されているので、交換することで通信速度が安定するのではないでしょうか。
おすすめの業務用Wi-Fiルーターは、『おすすめ業務用Wi-Fiルーター6選!』で紹介しているので、通信速度が遅くて困っている方は参考にご覧ください。
2.まとめ
Wi-Fiルーターは電波で通信を行うことから、有線LANと比べると通信速度が不安定になる可能性は高くなります。その原因は、ルーターまでの距離や障害物、電子機器による電波干渉など挙げられますが、電波の混雑も要因の一つです。
同時接続する台数が多かったり、近接する建物で使っているルーターの電波を受信したりなどで通信が混雑してしまい不安定になります。
その対策として、5GHz帯と2.4GHz帯の2つの帯域を同時に利用できる「デュアルバンド」対応のWi-Fiルーターの利用。5GHz帯と2.4GHz帯、両方の性質が生かされ、常に安定した通信が可能になります。