小規模オフィスに適したWi-Fiルーターの選び方!
小規模オフィスでは、Wi-Fiルーターの設置が主流。
突然でしたが、現代は起業して新たにオフィスを開設する人が増え、ネットワーク構築の手頃な手段として「Wi-Fiルーター」が広く利用されています。
しかし、Wi-Fiルーターには様々な種類があり、開設するオフィスに適した機器を選ばないと、通信が遅い!など使い勝手が悪くなってしまいます。
ここからは、小規模オフィスに適したWi-Fiルーターの選び方と、おすすめのWi-Fiルーターをご紹介いたします。
目次
1.小規模オフィスに適したWi-Fiルーターの選び方
情報化社会の現代において、働き方も多様化し、起業してオフィスを開設する人が増えています。
新たにオフィスを開設する際、電話機やコピー機、パソコンなどの事務機器はもちろん重要ですが、ネットワーク構築も現代では必須ですよね。
その際、小規模オフィスでも「Wi-Fiルーター」がなくてはならないアイテムの一つになっています。
有線LANと比べると配線の手間がなく設置が楽なうえに、複数の機器から同時に接続できるメリットがあり、小規模オフィスには最適。
ちなみに、小規模オフィス向けのWi-Fiルーターを販売しているメーカーは以下の5社。
- BUFFALO(バッフォロー)
- ELECOM(エレコム)
- I-O DATA(アイオーデータ)
- NEC
- ASUS(エイスース)
ASUSは韓国メーカーですが、残りの4社は日本でトップクラスのパソコンやパソコン周辺機器などの製造・販売メーカーです。
小規模オフィスのWi-Fiルーターの選び方
しかし、最適といってもWi-Fiルーターには種類があるので、それぞれのオフィスの環境や利用目的に合わせて選ばなければなれません。その選び方は大きく以下の3つのポイントが挙げられます。
➀使用する人数(機器の数)
Wi-Fiルーターには同時接続台数が推奨されています。
推奨されている台数よりも多くなると使えなくなることはありませんが、通信は不安定になる可能性があります。
使用する人が増えれば、接続台数も多くなるのは当然。今ではパソコン以外にもスマホやタブレットなどの通信デバイスも接続するので、接続台数が多くなる傾向にあります。
さらに、業種や業態で異なりますが、来客や訪問する人が多いオフィスではさらに接続台数が多くなってしまいます。そのため、Wi-Fiルーターを選ぶ際は、使用する人数と使用する機器をチェックして、同時接続台数に余裕がある機器を選ぶことが大切です。
➁オフィスの広さ
これもメーカーのホームページを見ると、利用する間取り(3LDKなど)と階数(3階建など)が推奨されています。
ただし、階数は分かりますが、間取りに関しては正確な面積(m2)までの記載はないので、オフィスの広さをある程度の間取りに換算して、適したWi-Fiルーターを選ぶ必要があります。
その際、間取りで換算すると誤差が生じるので、換算した間取りよりも1つグレードを上げた機器を選ぶようにしましょう。例えば、2LDKなら3LDKに対応した機器を選ぶということです。
➂通信規格&周波数帯
Wi-Fiルーターには、6つの通信規格と3つの周波数帯があります。名称のみですが以下の通り。
◇通信規格
IEEE802.11ad/11ac/11n/11a/11g/11b
◇周波数帯
60GHz帯/5GHz帯/2.4GHz帯
以上のように種類はありますが、現在販売されているWi-Fiルーターは通信規格「11ac」まで対応し、5GHz帯/2.4GHz帯の両方が利用できるタイプが主流になっています。
しかし、価格の安いタイプは11acに対応していないモデルもあります。
業務で利用するWi-Fiルーターは性能が求められるので、多少価格が高くても11acに対応した機器を選ぶようにしましょう。
以上の3つのポイントに注意していれば失敗することはありません。
あとは、アンテナの内蔵型or外付け型、ビームフォーミング(電波をビームのように一方向に飛ばす技術)など、機器によって性能が異なるので、オフィスの環境に合わせて適したWi-Fiルーターを選ぶことも重要です。
2.小規模オフィスにおすすめのWi-Fiルーター3選
おすすめ➀ WXR-2533DHP2(BUFFALO)
スタイリッシュなデザインで、縦置き、横置き、壁掛けにも対応し、設置場所を選ばずオフィスの景観を損ねることはありません。4本の大型可動式アンテナが採用され、オフィスの環境に最適化できる角度に自由に調節できます。
(出典:BUFFALO)
標準価格:27,700円(税抜)
高速規格「11ac(5GHz)」に加え2.4GHzの256QAMに対応し、最速の通信性能を実現しています。
5GHz帯は最大1733Mbps、2.4GHz帯は最大800Mbpsの高速通信が可能。さらに、「ビームフォーミング」に対応しているので、より快適な高速Wi-Fi通信を実現します。
利用人数は6人(6人✕想定3台=18台同時接続可能)で、間取りは4LDKがそれぞれ推奨されています。
おすすめ➁ Aterm WG2200HP2(NEC)
5GHz帯は4ストリーム(4×4)対応。
11ac(5GHz帯)通信は、3ストリーム11acの約1.3倍となる最大1733Mbpsの超高速通信ができます。
(出典:NEC Aterm Station)
標準価格:オープン価格
ビームフォーミング対応で、スマートフォンやWi-Fi端末を自動検出し、その端末に向けて電波を集中的に送信するので、繋がりやすく実効速度がアップ。また、無料専用アプリ「Aterm スマートリモコン」をお使いのスマホにインストールすれば、本体設定や「見える安心ネット」などの設定がダイレクトに行えます。
利用人数は6人(6人✕想定3台=18台同時接続可能)で、間取りは4LDKがそれぞれ推奨されています。
おすすめ➂ RT-AC65U(ASUS)
スタイリッシュなデザインで、2017年の家電オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
11ac接続において最大1,300Mbpsの転送速度が可能で、5GHzと2.4GHzのデュアルバンドに対応しており、5GHzでは11ac/n/aを使用でき、2.4GHzでは11n/g/bが使用できます。
(出典:ASUS)
標準価格:オープン価格
ビームフォーミング「AiRadar」を搭載。PCやスマートフォンなどの機器の位置を検出してくれるので、より高速で安定したデータ通信が可能。無料専用アプリ「ASUS Router」をお使いのスマホにインストールすれば、スマホから本体設定が簡単に行えます。
利用環境の目安は、接続台数15台、間取り4LDKとなっています。
3.まとめ
同時接続が30台以上になればハイスペックな業務用Wi-Fiルーターは必要になりますが、小規模オフィスであれば家庭用Wi-Fiルーターでも十分対応できます。
その際、利用する人数(機器の台数)および広さは考慮して選ぶ必要があり、どの製品にも利用環境の目安は明記されています。
通信規格および周波数帯は、現在のWi-Fiルーターであれば、11ac対応で5GHzと2.4GHzのデュアルバンドに対応しているタイプが主流なので、中古品以外は問題ないでしょう。
価格は2万円~4万円と多少高くなりますが、業務で利用するWi-Fiルーターは性能重視なので、オフィスに適した機器を選びたいですね。