広いオフィスにおすすめWi-Fiルーター3選!設置場所も重要!
広いオフィスの場合、1台Wi-Fiルーターを設置しただけではオフィス全体をカバーできずに、エリアによって繋がりにくいポイントがあったりしませんか?
そこで、Wi-Fiルーターの電波はどこまでの範囲をカバーしているのか?
と、疑問に感じた方は少なくないでしょう。
基本的に、Wi-Fiルーターの電波は総務省が所管する「電波法」によって出力上限を定めており、現在販売されている機器は上限を超えないように設定されているのです。
そのため、広いオフィスでWi-Fiルーターを設置するときは、設置場所が重要になります。
ということで今回は、広いオフィスにおすすめの業務用Wi-Fiルーターと、重要な設置場所についてお話していきます。
目次
1.広いオフィスにおすすめのWi-Fiルーター3選!
Wi-Fiルーターは、電波を使って通信を行うので設置の手間が少なく、企業の大きさに関係なく広く利用されるようになっています。
小規模オフィスはもちろん、広いオフィスでも有線LANと併用すれば業務効率化に繋がっていくのです。
そこで、最初に広いオフィスでおすすめの業務用Wi-Fiルーターを3台ご紹介いたします。
おすすめ➀ WAPM-1750D(BUFFALO)
(出典:BUFFALO)
標準価格:79,800円(税別)
壁掛けや天井などの高所に設置ができる取付金具がセットになっているので、あらゆる場所に設置可能。
また、別売りのマグネットキット(BS-MGK-A)を利用すれば、スチール製の壁にも簡単設置ができるので、設置の自由度が高く安定した電波を遠くまで届けることができます。
高速通信規格は「11ac」対応、2.4GHz及び5GHz同時通信もできるので、高速で安定した通信が可能。さらに、3本の外付けアンテナによって、電波を届けたいエリアに安定して飛ばせます。
おすすめ➁ BRT-AC828(ASUS)
(出典:ASUS)
標準価格:39,800円(税抜)
「11ac」対応で最大1,734Mbpsの高速な転送速度はもちろん、4本の外部アンテナによって障害物のない場所では4GHz帯で最高100mの電波到達距離を誇り、広いオフィスでも1台で広い範囲をカバーできます。
最大250台の機器からの同時接続が可能なので、PCやスマホなど様々な機器からの接続にも対応します。
おすすめ➂ WAB-M2133(ELECOM)
(出典:ELECOM)
標準価格:49,800円(税抜)
専用金具とマグネットを標準で添付されているので、壁付け、天井付けなど様々な取付方法に対応でき、より遠くまで電波を届けることができます。また、自動的に無線やLEDをOFFにする節電スケジュール機能を搭載しているので、省エネにも貢献してくれます。
11ac、2.4GHz/5GHz同時通信に対応し、最大1733Mbpsの高速データ通信が可能。
大容量のデータ転送やダウンロードもストレスなく行えます。
以上、大規模オフィスにおすすめの3台をご覧いただきましたが、いずれも同時接続台数は最大250台まで対応しています。
さらに、BUFFALOとELECOMの2機種に関しては、次項で詳しく説明しますが、壁や天井など高い位置に設置できるので、電波をより遠くまで届けてくれる工夫が採用されています。
2.広いオフィスはWi-Fiルーターの設置場所が重要!
前項では、広いオフィスの広範囲に対応した業務用Wi-Fiルーターをご紹介しましたが、屋内で電波が届く範囲は100mとなっているものの、実際にはそんなに電波は届かないのです。
メーカーなどの調査では、『まったく障害物がない条件で、屋外で250m程度、屋内では100m程度の範囲』とされています。しかし、あくまで届く範囲なので、Wi-Fiルーターまでの距離が遠くなればなるほど通信は遅くなり、間に障害物があれば通信は遅くなります。
そこで、広いオフィス内にWi-Fiルーターを設置するときに重要になるのが、設置場所なのです。
通常、光回線の場合、回線終端装置(ONU)の側にWi-Fiルーターを設置するケースは多いですが、小規模オフィスならそれで問題ないでしょう。
しかし、広いオフィスでは障害物を避けて、出来るだけ遠くまで電波を飛ばす必要があります。
Wi-Fiルーターの設置場所
Wi-Fiだけでなく、電波は障害物があると跳ね返る性質を持っているので、当然届きにくくなります。
また、電波はWi-Fiルーターなどの機器を中心に全方向に飛んでいく性質があります。
そこで、一般的にWi-Fiルーターの設置場所は、オフィスのできるだけ中心の床から1m~2mの高さの場所がベストとされています。
もちろん、オフィスの形状や広さにもよりますが、オフィスの中心に近い場所で、できるだけ高い位置に設置することで、障害物が避けられ電波の特性をフルに生かせるのではないでしょうか。
こんな設置の仕方はNG!
また、Wi-Fiルーターを設置する場合、以下のような設置の仕方はNGとされています。
- 他の電子機器の近くに置く
- 床に直置きする
- 周囲が囲まれた場所に置く
- オフィスの角に置く
- ルーターに布などを被せる
- 水槽の近くに置く
まず、コードレス電話機やパソコンなどの電子機器の近くに設置すると、その機器が発する電波の干渉を受けてしまいます。残りのポイントについては、電波の全方向に飛んでいくという特性を無視した置き方ですよね。
このような設置の仕方をしているオフィスはないと思いますが、Wi-Fiルーターの周りには障害となるものは置かないのが基本です。
また、前項でご説明した中心の1m~2mの場所に設置してもネットワークに繋がりにくいという場合は、無線LAN中継器の利用がおすすめ。ルーターとお使いの機器の間に設置することで、電波を強化してくれるので、安定したネットワーク通信が可能になります。
無線LAN中継器については、『業務用Wi-Fiルーターを強化!中継器の選び方!』の中で詳しく紹介しているので、参考にご覧ください。
3.まとめ
Wi-Fiルーターの電波は、『まったく障害物がない条件で、屋外で250m程度、屋内では100m程度の範囲』という調査結果は出ていますが、あくまで障害物がない条件なので、広いオフィスの屋内で実際に100m届くわけではありません。
そこで重要になるのが、Wi-Fiルーターの設置場所。
広いオフィスでは、できるだけ中心に近い場所で床から1m~2mの高さに設置することで、すべては範囲をカバーするのは難しくても、ある程度の範囲はカバーできるようになります。
あとは、Wi-Fiルーターの周囲には物を置かないようにしましょう。